私には、偉大な先輩がいます。
川崎フロンターレの箕輪義信選手です。
これから書くことは、偉大な先輩である箕輪さんから学んだことです。
日本中のサッカー少年の誰もが、先輩にプロサッカー選手がいるわけ
ではないので、今回、彼から学んだことをみなさんの何かの役に立て
れば幸いと思い、紹介させていただくことにしました。
これは、私からみなさんへの、夏休みの特別プレゼントだと
思って下さい。
私の高校時代、彼はオフになると、高校の練習に来てくれることが
よくありました。
同じ色のビブスを着て、同じチームでミニゲームなんかをしたことを
今でも覚えていますし、同時にあの日々の経験は、本当に貴重で
素晴らしいものでした。
練習中も彼から色々なことを学べましたが、私が、最も楽しみにして
いたことが、練習後の箕輪さんとの語り合いでした。
これは、別にミーティングではありません。
何か、自然の成り行きで、不思議な彼の魅力に引き付けられ、
いつもグラウンドの真ん中で、
みんなで輪になって座り、暗くなるまで語り合うのです。
これだけ人を引き付ける魅力があるというのは、やはりプロになる上で
重要な能力のひとつなのかも知れません。
(話を聞けたのは、世界中で、あそこにいた人間だけです。
私がその中の1人であれたことは非常に光栄です。)
彼の発するオーラを感じながら、
私は、彼の話に食い入るように耳を傾けました。
そこで、印象に残っている言葉があります。
「練習をしていないと不安でしょうがなかった。」
という言葉です。
自分が休んでいるときに、誰かがもっとうまくなっているのかと
思うと、不安でしょうがなかったというのです。
強烈な危機感というやつです。
私は、その時、こう思いました。
プロになるような人でも、不安になることがあるのか。
でも、もしかしたら、プロになるような人だからこそ、
そう感じていたのかも知れない、と。
世の中では、偉大な人間を天才と呼びます。
その言葉の中には、まるで、何も努力をしないで、何かを成し遂げて
しまうかのような意味合いもあります。
しかし、決してそうではないということです。
イチロー、中田英寿、中村俊輔、小野伸二。などなど。
天才と呼ばれている人間ほど、他人より多くの努力をしています。
正しく言えば、彼らにとって、それは努力ではなく、当たり前のこと
なのです。
頑張って当たり前、努力して当たり前。
中田英寿もそんなことを言っていました。
サッカーのスタメンでプレー出来るのは、わずか11人です。
高校の強豪校の部員は、だいたい100人前後です。
大学では、もっともっと増えます。
そして、プロのスタメンでプレーするには、その厳しい競争を
勝ち抜いた優秀なプロ選手のなかから、さらにその競争を勝ち抜く
必要があります。
これは、本当に大変なことです。
そのことを箕輪さんは分かっていたからこそ、強烈な危機感を
持っていたのでしょう。
そして、プロになった今でも、その危機感は持ち続けている
ことでしょう。
だから、彼は、29才にして日本代表初選出という快挙、
そして今もJリーグ首位の川崎フロンターレのスタメンとして、
戦っていられるのでしょう。
ちなみに、フロンターレには、中村俊輔と同期で、全国高校サッカー
選手権大会で桐光学園が準優勝した時のキャプテンの佐原秀樹という
選手がいます。
彼も箕輪さんと同じDFです。(年齢は箕輪さんの方が上ですが。)
私の高校は、私が入学する前、
全国高校サッカー選手権大会の出場がかかった
県予選の決勝戦で、中村俊輔、佐原秀樹が率いる桐光学園に
PK戦の末、敗れました。
全国まで、本当にあと一歩でした。
この時、箕輪さんはすでに大学生でしたが、先輩として、
本当に悔しかったことでしょう。
そして、時は経ち、現在、佐原選手のポジションを奪い、
箕輪さんはスタメンとして戦っています。
それは、今も彼が強烈な危機感を持っていられるからでしょう。
上には、上がいる。
もしあなたが、本当にサッカーがうまくなりたいのなら、
常にこのことを思い、強烈な危機感を持って、
日々練習に励んでください!!!!
そうすれば、みなさんにもきっと、輝かしい道が切り開ける
ことでしょう!!
健闘を祈ります!!